
アイドルとしてデビューしたのは17歳のとき。けれど、鳴かず飛ばずの時期が長く続いた。 その後、役者を目指してオーディションを受けるも、回ってくるのはヒロインの友人役ばかり。向いていないのかと悩んでいた23歳の時に出演した映画「20世紀少年」が転機となる。これもヒロインの友人役だったが、その演技が注目された。主役でなくても光ることができる...。以来、地道に仕事を続けて、最近は主役として活躍する場も増えてきた。 その魅力をひと言で言えば、「自然体」。そこに、彼女ならではの世界がある。 結婚を経て一児の母。出産で長期の休みを取るときは、世間に忘れられてしまうのではないかと不安もあった。いまでも仕事と子どものバランスのとり方で葛藤、それは撮影現場でもディレクターとの会話から垣間見えた。 撮影現場で食べたパンを「こどもの好きな味だから持って帰りたい」と包む表情は、どこにでもいる母親のものだ。仕事をうちへは持ち帰らない主義なのか、台本を覚えるのはもっぱら移動中や待ち時間。片手でページを隠しながら覚えていく、極めてアナログな方法だった。 「コメディは監督の持っている正解が一番面白いと思うから、それに近づきたい」と受け身と思える発言をするが、どの現場でも要望に応えようとする姿は驚くほど柔軟だった。共演・演出経験もある吉田鋼太郎は「演出の言うことを何倍にもしてくれる稀有な存在」だと、彼女を高く評する。 一方で、絵を描いたり乗馬をしたり、大好きなパンを食べ歩いたりと多趣味。 今回の取材では、自画像を描いてほしいと要望してみた。 カメラが追う木南晴夏のリアル。その不思議な魅力は、今という時代にフィットしているのかもしれない。

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